-11月-2011の記事

睡眠時無呼吸症候群はこうして発見された

「ピックウィック症候群」の研究からはじまった

ここまでの説明で、睡眠時無呼吸症候群という病気のアウトラインは、だいたいわかっていただけたのではないでしようか。

さて、「睡眠時無呼吸症候群」という病名は、いまではテレビや雑誌などでたびたび紹介されて、一般の人々にも少しずつ知られるようになってきました。名前くらいは聞いていたという人は多いと思います。

じつは、専門家のあいだでこの病気が注目されるようになったのも、つい最近のことといえるのです。

睡眠時無呼吸症候群という病名が医学書に初めて登場したのは、いまからわずかニ十数年前の1976年のことです。提唱したのはアメリカのギルミノー博士で、睡眠中の無呼吸発作により不眠を訴える症例を包括する名称として提唱されました。 続きを読む


睡眠時無呼吸症候群の定義とは?

原因別の三つのタイプ

健康な人が睡眠中に無呼吸を起こすといっても、一時間あたりの呼吸停止回数は五回以内、持続時間も短く10秒以内のものです。

では、どの程度ひどくなると睡眠時無呼吸症候群といえるのでしょうか。「七時間の睡眠中に、10秒以上続く換気の停止(無呼吸)が30回以上くり返される病態、あるいは一時間に五回以上の無呼吸がある病態」―これが睡眠時無呼吸症候群の診断基準です。

実に明快な定義ですが、問題なのはここからです。

睡眠時無呼吸症候群を治すためには、その人がどのような原因で無呼吸を起こしているかをつきとめなければなりません。けれども無呼吸をもたらす原因というのは、けっして一つではありません。さまざまな要因が複雑にからみあっているのです。

原因別に睡眠時無呼吸症候群を分類すると、大きく次の三つのタイプに分けることができます。 続きを読む


健康な人でも睡眠中の呼吸停止は起こっている?

人は眠りに入るとさまざまな条件から上気道が狭窄しやすくなる―つまり、いびきをかきやすくなると述べました。

そのうえ、睡眠中の呼吸は起きているときの呼吸に比べてきわめて不安定にもなります。呼吸のリズムが不規則になり、呼吸自体も浅くなります。また睡眠中は換気(体に酸素を取り入れて炭酸ガスを排出する)機能が低下することから、血液中の酸素が不足しがちにもなります。このとき健康な人でも呼吸停止を起こすことがあるI-というと驚かれるでしょうか。 続きを読む


睡眠時無呼吸症候群のさまざまな影響

不規則ないびきのバターンが一晩中繰り返される

睡眠時無呼吸症候群にかかっている人の多くは、眠つているときに、ただならぬいびきをかきます。周囲の人が耐えられないほどの激しいいびきで、息苦しそうにあえいでいたり、ときどきいびきがやんだかと思うと突如、爆発的な音とともにいびきが再開します。そうした不規則ないびきのバターンが一晩中繰り返されるのです。

いびきがやんでいる時間は、通常20秒から30秒くらい。恐ろしいことに、その間は上気道が閉塞して呼吸が停止しているのです。いわば窒息状態にあるわけですから、再び呼吸が始まるときに、激しくもがくような動きとともに、大きく空気を吸い込もうとします。それが爆発的ないびきの音につながるのです。

呼吸停止は、ときには二、三分から五分近く続く人もいます。それでもほとんどの場合、眠っている本人は自分が無呼吸を起こしていることに気づきません。いっしよに寝ている家族などに指摘されて病院を訪れるケースが大半を占めます。 続きを読む


いびきは病気か

日本人の場合、いびきを習慣的にかいている人は男性で22%、女性で6%を占めるというデー夕があります。つまり、男性は五人に一人の割合で毎日いびきをかいていることになります。

はたしてそのいびきは、心配のないいびきでしようか、それとも治療を必要とするいびきなのでしようか。

たとえ睡眠時無呼吸症候群などの問題を抱えていなくても、いびきは「騒音間題」をはらんでいることは冒頭で述ぺました。そして周囲が迷惑し、それを本人が気にかけていて、社会生活を営む上で何らかの支障をきたしているならば、いびきは治療の対象となります。「たかがいびき」と思われてとりあつてくれないのでは……などと考えず、まずは専門医に相談してみてください。 続きを読む


いびきを音で分類する

いびきの音が高いか低いかも、重要なポイントになります。専門的にいうと、いびきは大きく「振動型いびき」と「狭窄型いびき」に分けることができます。いびきの音が低ければ「振動型のいびき」、高い音であれば「狭窄型のいびき」といえます。

「振動型いびき」は軟口蓋などが振動の原因になっているもので、いびきをかく人のほとんどはこの振動型に当てはまります。振動型いびきの音は、基本周波数が150ヘルツ以下と低いのが特徴です。

「狭窄型いびき」は、舌根沈下や口蓋扁桃肥大などによって狭まった気道を空気がむりやり通過しようとして起こるものです。こちらのほうは、いびきの之目がかなり高くなります(基本周波数400~500ヘルツ)。 続きを読む


危険な「いびき」の兆候

いびきは自覚症状がないので厄介だといいましたが、いびきで悩んでいる人はまず自分がどんないびきをかいているかを知っておくことが大切です。家族から話を聞いたり、一人暮らしの人なら自分のいびきをテープに録音してみるのもいいでしよう。いびきの音は、危険ないびきかどうかを判断する重要な情報源なのです。

もしあなたのいびきが次のようであれば、注意を要します。 続きを読む


いびきの要因とは

いびきをかきやすい人

ここまで「いびきをあなどってはいけません、いびきは体が発している警告です」という話をしてきました。しかし「自分のいびきに注意しなさい」といっても、自分がいびきをかいているのかどうか、また、どんないびきをかいているかは、人から指摘されない限りわかりません。

この「自覚症状がない」ということが、いびきの厄介なところです。

一般に、いびきをかきやすいといわれている人のタイプがあります。まずその外観的な特徴をあげてみましよう。 続きを読む


いびきは酸素不足をもたらす

いびきをかく人は、血液中の酸素が30%前後少ない

さて、いびきというのは「空気の通り道が挟まっているにもかかわらず、無理やり呼吸しようとするために起こる音」だと述べました。ということは、いびきをかく人は、酸素を体内に取り入れたり、炭酸ガスを排出したりという「換気機能」が十分にはたらいていないことになります。

とくに、大いびきを習慣的にかく人は、それだけ上気道の狭窄がひどいことが考えられ、体が慢性的な酸素不足に陥っている可能性があります。いびきが体に負担をかけているというのはこのためなのです。

事実、大いびきをかく人は、いびきをかかない人に比べて血液中の酸素の量が30%前後も少なくなることもあるといわれています。この睡眠申の酸素不足がもとで体の諸機能にさまざまな悪影響を及ぼす病態を、専門的には「睡眠時呼吸障害」といいます。

睡眠時呼吸障害のなかには、最近よく耳にする「睡眠時無呼吸症候群」という病気も含まれます。あとで詳しくふれますが、睡眠時無呼吸症候群というのは、上気道に何らかの障害かおり、空気の通り道が極端に狭まっているために、睡眠中に呼吸が数十秒間も止まった状態を、一晩に何度ちくり返すというショツキングな病気です。

この病気の人は、自分ではしっかり睡眠をとっているつもりでも、眠りが浅いため、朝起きると疲れが残っていたり、日中にいきなり猛烈な眠気に襲われたりします。自動車の運転中に居眠りをしたり、会議で話している岫中にいきなり眠り込むといった、ふりうの人から見ると信じられないような状態を起こすのです。 続きを読む


いびきの原因とは

軟口蓋の振動が、いびきのおもな原因

では、どうしていびきは私たちの体に負担をかけるのでしようか。それを理解するには、まずいびきのメカニズムについて知っておく必要があります。

鼻腔からのど、気竹支に至るまでの空気の通り道を「上気道」といいます。

寝ているとき、この上気道がなんらかの理由によって狭まると、呼吸をするときに空気抵抗が増えて粘膜や分泌物が振動します。この音がいびきの正体です。

つまりいびきは、空気の通り道が狭まっているにもかかわらず、無理やり呼吸しようとするために起こる音なのです。 続きを読む


エステティックミスパリ